この「受け売り乗馬教室」では、「曲がるときに回転外側を見よ」などの先生の教えを紹介しているが、これは曲がるときに内側に傾く悪癖を取り去るための矯正方法。こんな悪癖の無い人は、通常指導されるように『曲がる時には曲がる先を見ろ』に従ってよい。
しかし、自分にそういう悪癖があるかどうか自分自身ではなかなか判らず、多くの指導員もさほど神経質には傾きを注意しない。
以下のチェックポイントで傾き癖があるかどうかを自己チェックして、その結果悪癖が無い人は、傾きの矯正レッスンについては、読み飛ばして可。
チェックは馬に乗った状態で行う。鞍に跨ったら、馬を静止させて以下の表にある動作をしてみる。
確認のための動作 | チェックポイント | 説明 | 備考 |
右に曲がるつもりで前方右下の地面を見る | (1)首が右に傾く (2)右肩が下がる |
(1)首が傾く人は、まちがいなく胴体も右に傾く。 (2)右肩が下がる人は、かなり大きく胴体が右に傾く。 |
ほんのちょっとでも自覚できる傾きがある人は思っているよりも大きく傾いている。 |
右に曲がるつもりで右手綱を開き手綱で右に誘導するように右手を動かす | (3)肘が脇から離れる |
(3)右肘がわき腹から離れる人は上体が傾いたり、重心がずれたりする。 | 右脇が空いて泳ぐような姿勢になるので体が傾く。 |
左右の癖の違いもあるかもしれないので、左についても同じことをやってみる。
上の表の(1)~(3)のどれかに該当する場合は「自分には傾く癖がある」と思って間違いない。こういう人は、馬がうまく動いてくれない場合など、自分が傾いているせいかもしれないと姿勢を確認して、傾きの矯正レッスンを試すとうまく行くことがある。
どれにも該当しなかったという場合は、傾く癖は無いので、傾き矯正レッスンはやる必要はないでしょう。