馬の調教について解説・紹介しているサイト、あるいは、動画サイトへのポータル。ほとんどが英語サイトだが、簡単なことを言っているので画像を見れば内容はだいたい判る。
初級者が、調教を行うことはありえないが、ここに紹介した動画などを見ると、馬の性質が良く判ってとてもためになる。それにしても、馬は人が乗るのに本当に適した性質をして(人が何千年もかけてそのように育ててきた?)いるもんだ。ハミなどというものを口の中に入れっぱなしにされても文句を言わない、鞍などという暑苦しいものを載せられても文句を言わない。それが緊急の危害を及ぼすものでなければ、慣らしさえすれば何でも受け入れてくれるという寛容な性質のおかげで馬に乗れるのだということが良く解る。
種別 | 技術紹介・解説 | 内容紹介 |
ハミに関するトレーニング | Bridling the really hard to bridle horse (頭絡をつけるのが困難な馬に頭絡をつける) |
頭絡を付けるのをいやがる馬に頭絡を付けます。 辛抱強く、ちょっとでも馬が頭を下げたり、頭絡を嫌がるふうが消えれば、プレッシャーを解放するというのを繰り返して、頭絡(ハミ)を付けます。 馬の訓練には、訓練する人の辛抱、根気強さが大切だとよく解る。 |
Bridling Problems with the head / ear shy horse with Mike Hughes (頭を下げない馬に頭絡をかける) |
頭絡を付けるのを嫌がって頭を上げる馬に頭をさげさせて頭絡を付ける方法を紹介。 馬の鼻づらを片手で押さえ(こうすると顔に馬の鼻梁をぶつけられることを防止)もう一方の手で馬の頭にプレッシャーをかけて、馬が少しでも頭をさげたらプレッシャーを止める。これを辛抱強く繰り返し、馬が頭をさげるようになったら、無口を掛ける。 馬の正面からやると、無口が大きく見えて馬にが怖がるので、必ず横から掛ける。 |
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調馬策 | Teach Your Horse Groundwork Basics 1 (調馬策の基本) |
6か月の若駒に調馬策で運動することを教えます。 調馬策でぐるぐる回るなどは、馬は自然にすることと思っていたが、これを見るとそれなりの訓練をしないとできないことが判る。馬が人が望むことをしたらすかさずプレッシャーを取り除いて、それがやるべきことだと馬に教えることが如何に大事で、有効かも解る良い資料。 |
蹴り癖 | Clinton Anderson Presents: Kicking A Bad Habit (悪い蹴り癖) |
裏掘りや蹄鉄交換のために、肢をとると嫌がって蹴る馬の蹴り癖を矯正する。馬にプレッシャーを掛けて・リリースというのが如何に効果的か判って、とても興味深い。 |
飛び跳ね癖 | How To Fix Problem Horses That Buck & Rear - Dangerous Demonstration (跳ねたり立ったりの危険な動きをする問題馬をどうやって直すか) |
乗り手に何の問題もないのに、跳ねたり立ち上がったりして乗り手を振り落とす馬の事例がいくつも紹介されている。 「どうやって直すか」については、有料の講座の方を見てくれということで紹介はされていないが、「乗り手を振り落として地上にいさせるよりも、背中に乗せていた方がずっとましだ」と思わせるようなトレーニングを地上からやる、と言っているのがとても面白い。 乗り手を振り落とすつもりなのに、何食わぬ様子で大人しく乗り手を乗せている馬を「counterfeit(偽物)」と呼んでいるのが面白い。 |