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  乗馬クラブ会員になるには結構お金が掛るので、入会したあとで「こんなはずではなかった。辞めて他に移りたい」とかなると、金銭的に痛いことになる。このページが、自分に合ったクラブ探しに役立てば幸い。

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何を楽しむ 馬に乗って走る爽快感・躍動感が楽しい、馬上から自然景観を満喫するのが楽しい、クラブの仲間との交流が楽しい。いろいろあるけど、乗馬クラブに入ろうかななどと考える時には、自分は何が楽しみなんだろうと確認しておく方が良い。

 というのは、どこも皆「乗馬クラブ」という看板を掲げて商売をしているのだが、内容レベルは実にピンからキリまで。生徒に教えているんだけど、馬の調教もできない、乗馬を始めて実は一年も経っていない、とかいうようなインストラクタがいるクラブもある。みんな同じレベルで、違うのは通う距離と値段とスタッフの愛想位でしょなんて思っているととんでもない。だから、たとえば、競技会に出たいというような馬術指向だと、ちゃんと馬場馬術を教えられる力のあるインストラクタが居るクラブへ入会していないと、結局そういうことを教えてくれるクラブへ鞍替えをしなくてはいけなくなる。
 
 

スタイル 楽しみ方 主な施設 備考
外乗志向  広々とした大自然の中を人が歩くのでは得られない感覚(視点の高さ・視界の広がり、移動スピード・風を切る爽快感、藪・砂浜・坂道・障害物などの走破、など)を楽しむ。 外乗専用の施設 あるいは
外乗を提供している乗馬クラブ
 エンデュランスやクロスカントリーなど本格的なものは機会も少なく、とても敷居が高い。
乗馬技術志向  馬を思う通りに操り(脚運び、馬体の動き、など)自在に乗りこなす人馬一体感を楽しむ。
 競技会などで衆目を集めて自分の演技を見せること、他人と技術を競うことに楽しみを見出すこともあるだろう。
観光乗馬などを除く一般的乗馬クラブ
(*1)
 ブリティッシュ・ウェスタンと2種類あるが、楽しみ方としてはほぼ同じ。馬の動き方、操作方法や用具が違う。
動物触れあい志向  馬という生き物の世話や手入れをするということを通じて直接的に馬と触れ合うことを楽しもうというもの。乗るよりもこうした触れあいが楽しいという人も多い。  会員が馬の世話をすることを後押ししている乗馬クラブ  たとえば、こういうのを見ると馬に乗らずに馬と交流することがとても楽しく面白いものだ、と思える。
仲間交流志向  同じ楽しみを持つ仲間と集い・交流することを楽しむ。仲間との茶飲み話、馬談義に花を咲かせて人との交流を楽しむ。
 仲間同士での外乗企画など、仲間で遠出を楽しんだりも。
会員親睦重視の乗馬クラブ  これだけを目的にしていると、気の合わない人が加入してきた場合など、問題を起こすことにも。

*1:一応、乗馬クラブの看板を掲げていれば、馬場馬術的なことを教えてくれるが、それが理にかなった上手な教え方をしてくれるのか、そうでないのかでは全く違う。乗馬クラブならみな同じと考えてはいけない、ピンキリの差がある。馬場馬術を習いたいのか、馬なりでいいから駈歩くらいできたら充分で、それ以上高度なことはいらないと思っているのかでも、入るべきクラブが違ってくる。

 馬は人に比べてずっと強大な動物だから、世話をしていて馬房で馬体に押しつぶされる/蹴られる/噛みつかれるというリスクがある。曳き馬中の事故は、乗っていて落ちる事故よりも多いとさえ言われている。乗馬クラブによっては、こうしたリスクを避けるために、会員が馬の世話をすることを制限しているクラブもある。一方では、厩舎の清掃(馬糞を拾ったり、敷き藁を替えたり)などを会員の義務にしているクラブもある。動物触れ合い志向の場合、会員が馬の世話をすることを嫌うクラブだと不満がたまることになる。

 乗馬技術志向でも、そのスタイルにはウェスタンとブリティッシュの二通りがある。これ以外には、日本固有の在来馬術(流鏑馬なども含む)があるが、これを楽しめるところは非常に限られており一般的ではない。

スタイル 乗り方・楽しみ方 馬装・服装など 備考 
ウェスタンスタイル  ウェスタンは、基本的に馬を自由にさせることで馬の運動能力を最大限に引き出そうという考え方で乗る。
 手綱もルーズレインといって、たるませた状態で乗る。仕事のために一方の手はフリーにしておくということから、手綱は片手操作が基本。
 馬の動きも、動き回る牛の行く手を阻む動作(カッティング、日本の競技ではやっていない)など過激。様式に縛られず馬を思うままに動かすという楽しみはウェスタンの方が大きい。
 競技会では、馬を急回転(スピニング)・急停止(スライディングストップ)させたり、ドラム缶を何秒で回ってこれるか速さを競う(バレルレーシング)、ポールの間を駆け抜ける速さを競う(ポールベンディング)、などというような技術を競う。
馬装: ウェスタン鞍、
大勒ハミ、
手綱は左右ばらばらで独立

服装:カウボーイハット、ジーンズ、短靴、拍車、
鞭は持たない(必要なら手綱のあまりを鞭のように使う)
ウェスタン
  仕事として馬に乗っていたカウボーイの乗り方から進化したスタイルだから、堅苦しさがない。服装もラフな感じで、乗り方も一見ラフに見える。
 このスタイルをやっている乗馬クラブはどことなく、がやがやとやっていて、ざっくばらんな感じ。
ブリティッシュスタイル  ブリティッシュは、馬を人間の制御下に置いて(たとえばハミを受けさせて)、人のコントロールで馬を綺麗に操ることを競う。
 競技会では、規定のパスを所定の歩様で、正確にたどる(馬のひずめの蹄が一定軌跡上にのっている)か、規定通りの運動をしているか(たとえば、前肢旋回なのに前足があちこち移動したらダメ)、馬の姿勢は適正か、速度は適正か、など)を競う。
 障碍飛越競技では、指定された障害を指定道順で正確に飛越する速さを競う。
馬装: 馬場鞍(あるいは総合鞍、障害鞍)、
水勒ハミ(+大勒ハミ) 、
手綱は左右が一本に連結されている

服装: シルクハット・燕尾服(正装)、キュロット、長靴、鞭(障害競技)、拍車
ドレッサージ
  発祥はよく判らないが、英独仏などで貴族のたしなみとして行われたことは確か。
 シルクハット、燕尾服で颯爽と乗っている「スタイル」にあこがれて乗馬をやってみたくなる人も。

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  「乗馬をやるなら乗馬クラブの会員にならなくちゃあ」と考える必要はない。たいていの乗馬クラブは会員以外のフリー客(ビジター)を受け入れているから、会員にならなくても馬には乗れる。

 まずは自分の乗馬への熱意や乗馬頻度・予算費用などを考えて会員になる/ならない、それぞれの場合の得失を検討。

会員に なった場合 ならない場合 備考
費用  一鞍当り料金は安いが、一月まったく乗らなくても月会費など支払いは要。
 だから、定期的に必ず通うならコスパが良い。
 騎乗料は会員のおおむね倍以上は必要、けれども、乗らなければ出費はゼロ。
 定期的に通えず、時折しか行けないなら、コスパが良い。
 休会制度の有無を確認しておくと良い。
教習内容 ・カリキュラムに沿った体系的/継続的指導。
・生徒の得手/不得手、修得度合いに応じた指導。
会員と同等の教習内容を期待できる場合もあるが、大概は、一見さんとしてのスポット的指導のみ。  非会員と会員の扱いはクラブの方針によって大差あり。
馬の割当  最初は初心者用の馬。経験を積むにしたがって、技術レベルに応じた馬に乗れる。
 ただし、会員数が多すぎるとよい馬の騎乗機会が得られないことも。
 初心者用の大人しくやや鈍い馬。ただの一見さんには中・上級の馬は割り当てない。
 クラブ経営者と親しくなるほど通えば、乗せてもらえることも。
 一見さんに落馬されたり、馬をダメにされることをクラブは嫌う。
イベントへの参加  クラブ主催のイベントに参加可能。
 馬術競技会などに参加するにも便宜を図ってもらえる。
 イベントに参加はできないが、オープンなイベントなら参加できることもある。  競技会に出るなら、会員になった方が良い。
多様性  乗る馬が固定しがちだが、クラブの所有馬数、馬の割り当て方針で異なる。  行くクラブが固定されないから、クラブの違いに応じていろいろな馬に乗れる。  いろいろな馬を経験することは上達のためにも必要。

 ビジターでもある程度回数を通って指導者と親しくなれば別だが、単なる一見さんだと、どうしても基礎の初歩的な範囲でしか指導してくれない。だから、もうちょっと上を目指したいとなると不満が溜まる。

 ビジターで乗っていて、こういう不満が溜まるようなら、指導が上手なところを見つけて、その会員になった方が良い。こういう不満が溜まらずに、ビジターにも自由に乗せてくれるクラブが見つけられたなら、ずっとビジターとして気ままにそのクラブに通う手もある。

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人と馬のレベル クラブで会員が一番密接な関係を持つのは、乗る馬と指導してくれる指導者。特に指導者は、レッスンを楽しいものにするか、いやなものにするか決定的影響力を持つ。実際に指導されてみないと判らないことが多いから、体験乗馬などで、どんな指導をしてくれるのか確かめておくべき。

 どんな馬(調教の度合い、気性、健康状態、心理状態、馬装の状態など)に乗せてもらえるかは、その乗馬クラブにどんな馬がいて乗りに来た人にどういう方針で馬を割り当てているかで決まるから、馬房を覗いて良さそうな馬が沢山居るということだけでは「良し」といえない。騎乗者にどんなルールで馬を割り当ててくれるのか確認しておいた方がよい。

 当初の見込みと違って、その乗馬クラブが自分に合わないと判ったら、すみやかに別のクラブに移るべきだが、入会金など捨ててしまうことになるから、そう頻繁にあちこち移る訳にはいかない。こんなはずではなかったと後悔しないように、体験乗馬などを通じて、実際にどんなところか見て、できればいくつかのクラブを見比べるのが賢明。
項目 クラブ選びの要点 備考
良い馬がいること  自分のレベルに合った馬に乗せてくれるクラブであることが絶対条件  良い馬がいても追加料金なしでは乗れないことも。馬の割り当てルールなども確認要。
良い指導者がいること  指導者の目指している方向性と、自分の方向性が合って入ればベストだが、すくなくとも反対方向であってはいずれ居心地が悪くなる。
 良い指導者に教わると楽しく上達できる。
 他の指導者の悪口を言ったり、会員をバカにする指導者もいる。こういう指導者の下では楽しく学べない。
会員が控えめであること  他の会員に対して口出しの多い会員がいるクラブは避けよう。良い馬がいて乗ること自体は楽しめても、人間関係で疲れて嫌になってしまうことも。  会員との人間関係に疲れてしまって、会を辞めたいといような話がWeb上にたくさんある。

 慎重にクラブを選んでも、オーナーや指導員が代わると(あるいは非常に個性の強い会員の新規加入によって)、まったく違った雰囲気のクラブになることもある。経営者はクラブの雰囲気に絶大な影響力を持っているが、会員から働きかけてクラブの雰囲気を改善することはできない(悪くはできるが、悪いのを良くはできない)。ただ、これは将来の話で、入会を決めるときに心配しても詮無いこと。
 


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小さなクラブ 馬に乗ることができる施設は、下の表のようにいろいろなタイプのものがある。タイプによって雰囲気や費用に大差があるから、自分の乗馬スタイルにはどの施設にあっているかを考えて乗馬クラブ選びの参考に。

 JRAの乗馬センターは、乗馬未経験者に体験してもらうことが目的だから、乗馬クラブ会員でないことが参加条件(こういう制限条件のない施設もある)。

種別 内容 得失
JRAなど馬事普及団体の乗馬センター   競馬場や馬事公苑などのJRA関連施設に併設された乗馬センター。
 格安(ほとんど無料に近い)で馬に乗れる。希望者が多いところでは、抽選だから簡単には加入できない。JRAのホームページから募集状況を調べることができる。
 本格的馬術指導が目的でなく、一般の人に馬を知ってもらおう、馬を身近に感じてもらおうという施設。馬房清掃なども義務というかカリキュラムの一環となっている。居住場所が施設に近いこととか長期間は在籍できない(3年間以下など)とか制限がいろいろある。
 少年部と一般の部があるが、スポーツ少年団(高校生まで)で乗れば技術もかなりなレベルまで仕込んでくれる。中高生ならこれを利用するのは大変おいしい話
 
利点
とにかく安い。ただし、長靴などは自前で買ってそろえなければいけない。

欠点
 所在場所が限られており、乗馬センターが指定する日・時間帯しか乗れない。土日しか対応できないサラリーマンには無理。
 馬事公苑に併設された乗馬施設
 非会員制(利用者は全員ビジター扱い)で比較的廉く、インストラクター一人に少人数(マンツーマンだったりもする)で教えてもらえる。利用時間も自由に選べて、サラリーマンでも十分利用可能。群馬県馬事公苑などが良い例、ここでは馬装などは利用者がやらなければいけないが、障害も普通料金で丁寧に教えてくれる。ナイターもあったりする。
利点
 比較的廉価に利用可能。運営がしっかりしている。

欠点
 所在場所が限られている。
大手チェーン乗馬クラブ  クレインなどが有名。全国、あるいは特定地域にチェーン展開している乗馬クラブ。
 料金も比較的安く設定されており、サービスレベルもある一定以上のものが約束されていて安心。
 ただし、会員が多いので予約できない、乗りたい馬に乗れないなど問題もある。
利点: 身近にあり、比較的低料金。教える内容なども一定水準を保つ。

欠点: 会員が多すぎ、個別の技術指導困難
老舗高級乗馬クラブ  古くからの格式ある乗馬クラブ。よく調教された馬と熟練の教授がいるので、会員になって習えたら素晴らしいと思うが、敷居は高く、会員になるには相当に経済的余裕が必要。
 例えば、東京乗馬クラブは、昔は皇族用(?)で、皇族が来て乗るときは庶民は乗れなかったというような格式のあるクラブ。最近は、友の会会員というやや値段の低い会員制度も始めている。
利点: 良い馬、良い指導者がいる。

欠点: 入会するには金銭的敷居が非常に高い。
個人経営の乗馬クラブ  基本的にオーナー個人が切り盛りしているクラブ。乗馬クラブの数からいうとこのタイプのクラブが一番多い?
 基本的にオーナーが全部をしきり、手伝いをする人(厩務員兼インストラクタなど)が数人いる形態。どのような雰囲気かはオーナー次第。
 馬も20頭ちかくいるところから、数頭しかいないところ、と規模も様々。どのような馬がいるか、それらの調教の度合いはどうかなど、これも千差万別。とにかく行って見てみないとどんなところか判らない。
オーナー次第で天国にも地獄にもなるので、一概に利点・欠点は言えない。
素晴らしいクラブから、馬の虐待、果ては会費の持ち逃げで訴えられるクラブまでピンキリ。
観光乗馬施設  観光施設の一つとして釣堀やゴーカートなどの遊戯と同レベルの感覚で乗馬を提供していることが多い。
 一見の観光客が主な客層なので、本格的乗馬を前提としていない。インストラクタもおらず、曳き馬に乗る程度のところが多いが、馬場で自由に乗せてくれるところもある。
 乗馬クラブが、観光施設内で乗馬を提供している場合は、インストラクタが乗馬を教えてくれたりする。
 外乗コースがあるなど、本格的に乗馬を楽しめる施設もある。
利点: 観光がてら、一見さんで行って気楽に馬に乗れる。

欠点: 乗馬技術を本格的に習うことは困難なことが多い。
(インストラクタ不在、遠くて通えない、など)
特殊な運営形態の施設  いろいろあるが、一例は白河乗馬同好会のようなスタイルの施設。
 白河乗馬同好会は乗馬を愛する会員により運営される非営利団体。月一万円の会費で、毎日乗ってもこれ以外費用なしというようなユニークな運営。
 日本中探せば、このほかにもこういう特殊な形態の組織・施設はあるかもしれない。
 
利点: 安価に乗馬が楽しめる

欠点: 特定の地域にしか存在しない。
イベント対応  企画された乗馬ツアーや乗馬クラブ主催の外乗会などに参加して馬に乗ろうというもの。外乗でひたすら乗るといったことが主体なので、ある程度は乗れるようになってから利用するのがよい。
 乗馬技術特訓コース的イベント(乗馬教室・乗馬クリニックなど)が開催される場合もある。こうしたコースに参加すれば乗馬の基本を徹底的にチェックすることもできる。
 乗馬クラブ主催のイベントだからといって、そのクラブの会員になっている必要はない。多くのイベントは非会員にも開放されている。 
利点: 普段と違う環境(大草原、海岸など)で思う存分乗馬を楽しめる。教室・クリニックでは技術を集中レビューできる。

欠点: 日取りなどを自由に選べない。多少費用がかさむ。

 大手チェーンはカリキュラムなどしっかり出来上がっているのが良い点だが、生徒の個性(得意、苦手など)に応じた教え方をしてもらえるかどうか?大勢の生徒を同時に教える関係で、一人だけ特別なことをするわけにはいかないことは容易に想像がつく。
 部班練習がそれほどダメなことだとは思わないが、教えてもらえる密度から言えばマンツーマンあるいは、精々インストラクター一人に生徒二人程度で教えてもらえるところを選んだ方がよいが、よほど都心から遠いところでないと難しい。

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・馬: 良い馬に乗れないと乗馬は楽しいものではなくなってしまうから、まずはその乗馬クラブにどのような馬がいるのか見てみよう。

 良い馬というのは姿や体格が素晴らしいということでなく、乗って習う自分のレベルに合った馬・素直な馬である必要がある。見ただけで良い馬かどうかは判らないが、馬の健康管理状態や精神状態などは素人目にも判るものがある。馬の外見や健康状態は、そのクラブが馬をどう扱っているかを反映する。馬を大事にあつかっているクラブは概して良いクラブ。体験乗馬などで乗せてもらった折にでも、馬房を見せてもらおう。

項目 良い 悪い 備考
馬房の状態 ・清潔感があり悪臭がすくない
・空気がよどんでおらず採光などもよい
・ボロ(糞)などが取り除かれている
・水入れの桶が清潔
・不潔で異臭が強い
・風通しが悪くじめじめしている
・敷き藁やおがくずが糞尿まみれ
・水入れの桶に不潔な異物が浮遊
馬の外見 ・毛艶がよく、皮膚病などがない
・背、腹や尻に丸みがある
・蹄がきれい
・いかにも人懐っこい印象を与える
・鞍傷や拍車傷がない
・皮膚につやがない、皮膚病で毛が剥落している
・あばら骨や背骨、腰骨が突き出ている
・蹄に割れや欠けがある
・背中に鞍傷や腹に拍車傷がある
馬が老齢化するとあるていど背骨や腰骨がつきでてくる。これは仕方のないこと。
近づいたときの馬の反応 ・人に興味を示し近寄ってくる。
(人懐っこい馬は人間に悪く扱われたことが無いと言える。そういう馬は、乗った人に悪さをしてやろうなどという可能性が低い。)
・耳を伏せて人を威嚇あるいは避ける
・尻を向けて蹴ろうとする
・首をだして、近づいた人に噛みつこうとする。
虐待などで人間不信に陥っている馬は人を近づけない。

 鞍傷や拍車傷(拍車をガンガン当てる荒いor下手な会員がいる証拠)などあってもダメだとは結論付けできないが、ないにこしたことはない。

 また、たとえ良い馬がいても、その馬に乗せてもらえるとは限らず、練習への馬の割り当て方針次第で乗れる/乗れないが変わって来る。それに、個人所有の馬なら、所有者以外は乗れないし、馬にランク付けして、良い馬に乗るには追加料金が必要なクラブもある。

・人:  良い馬がいても指導者が悪かったりするとやはり楽しいものではなくなる。生徒をどなりつけまくる先生もいれば、判り易くをモットーの先生もいるだろうし、乗馬歴が1年もないような人がインストラクターだったりもする。見学に行った時に、ほかの会員がレッスンを受けている様子を観察すれば、どんな教え方なのかは大体見当が付く。体験乗馬で馬に乗った状態で教えられてみるだけでなく、他の会員が教えられている様子を馬場の外から観察しよう。

・施設: 清潔できれいなことに越したことはないが、良い馬と良い先生がいれば、シャワー設備などなくてもまったく問題ないと思う。汗をかいたあとシャワーもないなど耐えられないという価値観もありかも知れないが、そんなことを規準に乗馬クラブを選ぶのは止めた方がよい。

会費や騎乗料 乗馬クラブでここを見ようへ このページ先頭へ

  ネットで簡単に調べられる乗馬クラブの費用をいくつか表にした。騎乗料は会員価格。ビジターは入会金や月会費などは要らないが、騎乗料は倍以上が相場。数字は千円単位のおおよその額。

入会金 会費 騎乗料 備考 備考
老舗名門 2000 100/月 平日 8
土日 9
指導料別 一鞍45分
大手チェーン 160 16/月 平日 1.6
土日 2.1
一鞍45分
大規模クラブ 53 11/月 指導料 +1 一鞍40分
210 98/年 指導料込 一鞍45分
100 7/月 一鞍45分(土日ハイシーズンは30分)
105 16/月 一鞍45分
中小規模クラブ 100 8/月 指導料込 一鞍50分
158 63/年 指導料 +1 一鞍50分
50 20/年 + 10/月 なし
(乗り放題)
90 5/月 指導料込 一鞍45分
60 9/月 なし 指導料なし

  ちなみに、M先生のクラブは年会費 100K¥(税別)、騎乗料(指導料込) 40分 5k¥(税別)、H先生のところの倍近い。


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