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裸馬に乗る  たいていのクラブでは「うちは裸馬はやってないからねー」と断られることが多いが、なかには裸馬に乗せてくれるクラブもある。

  鞍なしの馬に跨ってみると、馬というのは人が跨って乗るのに不思議なほど都合がよい体型をしていると実感できる。

 鞍を付けて乗った方がもちろん楽だが、裸馬に跨ってみるとまた違った感覚がする、機会があれば頼んで乗ってみるといろいろな発見がある。

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裸馬に乗るアニメ
 鐙を鞍の上に揚げて鐙を踏まずに乗る(鐙あげ)のと、鞍を着けずに馬に直接跨るのでは技術的には似たようなもの。しかし、体感はまったく違う。

 裸馬だと、人と馬の間に鞍という隔離材がないので、馬の体温・生命感が直接騎座に伝わってきて、馬という生き物に乗っているのが実感できる。一体感がとても強く、馬とより緊密な関係になった気になれる。これが裸馬乗馬の面白いところ。また、バランスを崩したときに鐙に頼って体勢を立て直せない分落馬し易く、落ちやすいものに落ちずに乗るというゲーム的面白みもある。

 裸馬で跳ぶ障害も格別。鞍を付けて乗って跳ぶよりもずっとスムースで一体感や爽快感があり、その気持ち良さはなんともいえない。

 また、鞍に乗っているときよりも自分の尻の位置がどこにどうなっているかが敏感に判るから、馬上で正しい姿勢をとる練習としても好適。裸馬での正座速歩は 騎座の安定を確かめるのにぴったり。これでポンポン飛ばされて落ちそうにならなければ、きちんと馬に座れているといえる。たとえば、鞍なしで毛布を掛けただけの馬に乗ると、乗り終わった後の毛布のずれで自分が左右にずれた乗り方をしていることがよく判る。 まっすぐ乗っていたはずなのに、しばらく乗っていると毛布が大きく右や左にずれてしまっていて、「えー、こんなに左右のバランスが悪いのか」と驚かされる。

 曲がり方などは鞍をつけている場合と同じ。どうしても股で馬体を締めて、脚で馬にしがみ付くようになりがちなので、裸馬といえども坐骨で正しく座る、踵は下げる、ということに気をつける。


裸馬と汗
 毛布もなしで乗ると、夏場などは馬の汗でつるつる滑るようになったり、ズボンがぐっしょり濡れるが それも面白いもの。ただし、馬が痩せていたり、背骨が尖っていると尻の一部だけがこすれて赤剥けになる。こういう馬の場合は、毛布などをおいてもらったほうが良い。馬車を引けるんじゃやないかというような大型の馬だと背幅も広く、跨るとりっぱなクッションに乗っているようで、豪華な気分にもなれる。

 背中の細い馬でも、スポーツ観戦用の尻に敷く小さなジェルパッドなどをズボンと尻の間に挟んで乗るとだいぶ楽。ただし、先生はこれをダメだと言う。パッドなど敷かなくても尻が痛くならないように乗ることで技術が身につくのであって「技術の無さをパッドなどでカバーしてはうまくなれない」と厳しい。

・冬の裸馬騎乗
雪の中を駆足
 馬の体温は38度と人間よりかなり高いので特に暖かく、この体温が伝わってくると、馬という生き物と一体になっている感じが強まる。
 特に、冬の寒いときには毛布なしで直接裸馬に跨ってみたいもの。馬の体温がジンワリと腿や股間に伝わってきて心地よいこと限りなし。特に雪の積もった中などで乗ると、周りの寒さに引き替え、馬からホカホカと温かみが伝わってきて、心まで温まる。


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裸馬は危ない? 先生に教えてもらっているとき「鐙が無ければ今のは落ちてますよ」とよく言われる。ということは、鐙が無い裸馬に乗れば落ちやすいということで、「簡単に落ちてしまう」という意味では、裸馬に乗るのは危ない。でも、「いってぇー」で済むなら、安全よりも、ちょっと危ない方が面白いからなぁ。

 それに、裸馬だと鐙が無いので、落ちたときに鐙に足が引っかかって馬に引きずられるという危険は皆無。また、落ちるときに足が引っ掛かったりしないから、鐙に足を取られて頭から真っ逆さまに落ちるよりは、足や腰から落ちることが多いように思える。足や腰から落ちる分には、頭や背骨から落ちるよりはまし。裸馬のほうが危ないとは言えないように思う。

 ところで、先生に「落ちるときに、いったん馬の首にしがみついてぶら下がって、それから(足から)落ちるようにするのはどうですか?(安全ですか?)」と聞いてみた。これは鞍ありでも無でも同じで、「首にぶら下がると、馬の体の下に巻き込まれる可能性があるので、止めた方が良い」というお話。で、もしぶら下がって馬の体の下に巻き込まれると、腹を上に向けて馬の下にはいってしまうことになる。うつぶせに落ちればたとえ踏まれても致命傷になるとは限らないが、仰向けになって腹を踏まれると内臓破裂とか致命的な怪我につながる可能性が高くなる。

 しかし、I 先生は、「首っ玉にかじりついてでも落ちないように頑張れ」(落ちるよりは、落ちない方が良い)と言う。どちらが良いか判らないが、落ちずにすむなら、あらゆる手段を使って落ちないで済ませる方が良いことだけは確かなように思う。


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 足を掛ける鐙がないので、裸馬には飛び乗るしかない。平らな地面から飛び乗るのは、相当な腕力とジャンプ力が必要だが、馬の背の高さが自分の首と同じ程度なら、下のアニメに示したような乗り方でもかろうじて乗れる。踏み台などを利用して乗るのが楽だが、裸馬で外乗に出るなら、道端の段差、石、切り株などちょっとした高さを利用して乗れるようにしておかないと、一度おりたらもう乗れないということで、クラブまで引いて帰るしかなくなってしまう

 YouTubeには裸馬に乗るいろいろな方法が紹介されている。首をぐっと下げさせて、首の上に体を預けてから首を上げさせて馬の首から背中に滑り降りるという乗り方も紹介されているが、これは相当に馬を訓練しておかないと無理。人を乗せるために地面に脚を折ってしゃがんで、人が乗ったら立ち上がるように馬を仕込むことができれば、その馬にはたいそうな値が付くだろうとH先生は言っていた。自馬でないとこんな危ない(馬がケガをする)乗り方はさせてくれないでしょうねぇ。

 馬場で乗るときは台を用意してもらったほうが良い。

・乗り方

①馬の横に馬と正対するように立ち、左手はタテガミと手綱を一緒に握り、右の手のひらでき甲をしっかり掴む
②ジャンプすると同時にき甲にひっかけた右手の肘を突き出して、右手首から肘を馬のき甲から背骨に添わせるようにして、馬の背骨の向こうにひっかけて、肘の力で体を馬上にひっぱりあげる
③肘で体重を支えて馬上にぶら下がることができたら、すぐに右足を上げて馬の背を跨ぎ、右足を馬の背の右側に降ろすと同時に上体を右にずらせつつ起こして、しっかりと背中の中央に跨る。

 跨ったら下のアニメ同様、両手をき甲のやや後ろについて前後の位置を調整。

 下のアニメのやり方よりも、上のやり方の方が楽に飛び乗れる。ただし、飛び乗られることに慣れていない馬や、前肢の力の弱い馬では、この方法で飛び乗ろうとすると、前肢をヨタヨタさせて転びそうになる馬がいる。こういう馬の場合は、飛び乗るときに前肢への荷重がやや軽い下の方法が良い。

下は肘の力を使わない方法で、上の方法よりも力が要る。
裸馬の乗り方アニメ
①馬の背の一番低いところの前に立ち、左手でタテガミと手綱を握り、右手は背骨に当てて、
②ジャンプすると同時に両手の力で体を馬上に引っ張り上げる。
③両手を突っ張って馬の背に体重を預けることができたら、すぐに右足を上げて馬の背を跨ぎ、右足を馬の背の右側に降ろすと同時に上体を右にずらせつつ起こして、しっかりと背中の中央に跨る。
④跨ったら、両手をき甲のやや後ろについて前後の位置を調整。

前肢がヨタつく馬の場合は、右手をより尻寄りに掛けて、前肢への負担が軽くなるようにして飛び乗る。

インディアンスイング

 一気に飛び乗って馬の背に跨る。Indian swing の台を使う安易なバージョンの乗り方。

①右手はき甲よりに置き、体を馬の尻の方を向けてジャンプの準備。
②ジャンプと同時に、体を右に振り上げ、特に、右足は大きく振り上げて、両手の力で体重を支える。
③右足は一気に馬の背を越して反対側の馬の背に掛ける。
④両手と右足を使って体を馬の背の中心まで持ち上げて、右足を馬の右側に下ろして、しっかりと跨る。

 高めの踏み台を使えば、一瞬両手で体重を支えて、お尻は馬上に浮いた状態になり、結構余裕で飛び乗れる。

・おり方
裸馬下り方アニメ
①左手に手綱をまとめてタテガミと一緒につかんで固定して右足をあげて馬の背を越して馬体の左側に両脚をたらし、
②馬の背骨の上で臍で体重を支える。
③上体を反り気味にして反動をつけて、馬体から遠い位置に飛び降りる。

 踏み台はあっても見えにくいし、小さな台に飛び降りるのは難しいので台があると却って危険なので使わない。
 左手は手綱をもったまま。

 なお、下のアニメの左側のように怖がって馬体に密着してずるずるとすべり降りると裸馬では掴まるところが乏しいので馬の腹の下に入って転ぶ可能性があるので危険。特に疲れていると踏ん張りが利かず 転びそうもないところで転ぶので要注意。
良い降り方と悪い降り方
 右側のようにちょっと体を反らせて その反動で馬体から離れた位置に飛び降りる。
 このほうが転ばないし 馬に踏まれることもなく安全。


・台が無い場合の乗り方

 外乗などの場合、台は用意できないので、台無しで跳び乗れなければいけない。最初は飛び乗れても、乗り疲れて足や手に力が入らなくなると、地面から跳び乗るのはちょっと骨が折れるようになる。

 こうした場合は、回りを見回して台として利用できるものを探し出して使う。跳び乗れるか乗れないかはほんのちょっとした違いの場合が多いので、ほんの20cmほどの高さのものでも利用すると楽に跳び乗れるようになる。

 下の絵はいろいろなものを足台として利用する例。このような明確に台にできるものがなくても、地面がちょっと盛り上がっているところを利用するだけでも効果がある。よほど平坦なところでない限り、探せば必ず利用できる地形・物がある。

・路傍の岩や丸太の利用

・樹木や木の切り株の利用

・道端の段差などの利用


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 H先生のところでは、鞍を付けてレッスンを受けた後、裸馬で気ままに乗るのがパターンだったが、「乗り方がまずいなぁ」と思われたのか、「裸馬の乗り方を教えてあげるよ」ということでレッスンを受けた。調馬索を使って速歩でいろいろ教えてもらった。と、言いたいところだが教わったのはちゃんと踵を下げて乗れということ。その他は鞍を付けた場合と同じ。

 鐙が無いんだから、踵がさがっていようが・上がっていようが関係ないようだが、ずいぶんと違う。鐙があるとき(鞍に)乗るよりも、裸馬で乗った時の方が踵の上げ下げの違いがよく判る。また、鐙が無い状態で踵を下げてつま先を上げておくのは結構力が要る。ちょっと乗っていると筋肉が痛くなって継続してあげて置けない。先生はそういう力(筋肉)が必要なんだと言う。

 これは裸馬でなくとも同じはずだが、裸馬だと顕著に感じることができる。

 左側の絵のようにつま先を下げると力の入る部分は内腿の前方よりになる。このため、つま先を下げると自然に前かがみになり、膝で馬体を抱くようになるという乗馬姿勢の2大悪から逃れられない。
 これに対して、右側の絵のように踵を下げてつま先を上げるようにすると、力の入るのは内腿の後方と脹脛の後方になる。特に、脹脛の部分にしっかりと力を入れることができる。姿勢も自然に真っ直ぐ背伸びした形になる。

 踵を下げると脹脛上部がやや膨らんで力が入るから、この膨らんだところで馬体を引っかける。つまり、上体を上に向かって引っこ抜く力が掛かったとして、馬体のもっとも横幅が広い部分に脹脛を引っかけて上体が上に抜かれないようにするつもりで脹脛を使う。
裸馬に乗るときの足の位置
 このように、馬体のもっとも横幅が広いところに脹脛を引っかけることができるためには、脚はかなりだらんと下にたらさないとダメ。CRでいう洗濯バサミの要領。
 推進の扶助は、この脹脛部分を使って行う。馬体の上下に従って体が沈んで次に跳ねあげられるまで脹脛部分で馬体を圧迫して体が跳ねあげられるのを防止し、かつ、圧迫による推進扶助を行なう。
 上の説明のように脹脛で馬体を挟むためには、足はこの絵のようにかなり下にたらす必要がある。

  足を下にたらすとどうしてもつま先が下がりがちになるが、この絵のように、しっかりとつま先を上げて踵を下げた姿勢をとる。

 下の絵のようにつま先を下げて踵が持ち上がると、太ももの内側前よりの部分に力が入って、自然に膝が上がって太ももと膝で馬体を挟んで、膝から下はぶらぶら、あるいは、後方へ引いた形になる。そして、上体はやはり自然に前かがみになり胸が縮んで背中が丸まった悪い姿勢になる。

 膝で抱くと、安心感が出たりするが、実際はそれほど安定しない。
 つま先を下げて足に力を入れずに乗っていると、姿勢をまっすぐ保てたとしても、なにかの拍子に体に力がはいったときに、どうしても前かがみになり、足を後ろに引いて膝で馬体にしがみ付くようになりがち。筋肉がつらくてもつま先は上げておいたほうが良い。

 鞍がないので脚による扶助がしっかり伝わる。たとえば、鞍をおいていても脚で馬の肩甲骨部分を圧迫すると馬は反対側に曲がって進むが、裸馬だとこういう扶助が効率的に効く。先生は調馬索を使いながら、脚で肩甲骨のあたりを圧迫して反対側の脚を馬体から離すようにしてごらんと言う。これで調馬索での回転運動の輪を大きくしたり、小さくしたりができる。鞍を通じて圧迫するよりも、裸馬の場合は直接圧迫できるので、こういう扶助もあるよというお話。



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野外を駆足場外で駆足 裸馬での駈歩は爽快。速歩と違って上下動の揺れ幅が小さいので、ドスドス尻を跳ねられて落ちそうになる速歩よりもずっと落ち着いて乗っていられる。襲歩だと上下動はもっと小さいので、想像するよりもずっと安定している。

 裸馬での駈歩では、鐙が無いのでどうしても落ちないように膝で馬体にしがみ付きがちになる。このため膝が持ち上がりがちだが、絶対に膝を上げてはいけない。膝を下げてCRで言う洗濯バサミの要領で跨ると安定する。

 今は裸馬駈歩は教わるのではなく、レッスン後自由騎乗で気分転換、楽しんでいる状態。

この馬はとても乗りやすい反憧も快適な馬だった。

アップダウンの山道コースの裸馬駈歩は爽快。初心者用のよく訓練された馬。
ゆっくり坂を下ったあと、ほぼ全速で駆足。

山道を駈歩、一部襲歩。
襲歩だと上下動はあまりなく前後の動きが大きい。

以前行きつけだった外乗コースで裸馬駈歩、この馬も素直な良い馬。
ゆったり走ってくれているのに尻がボンボン跳ねているのが問題。これも昔のビデオだが今ならどうかなぁ?

輪乗りはちゃんとやるのは難しいが、こんないい加減な輪乗りでも駈歩は気持ちの良いもの。
先生が見たら、とんでもなく傾いていると叱られそう。大昔のビデオ。



裸馬での障碍の跳び方 裸馬での駈歩へ このページ先頭へ 受け売り乗馬教室先頭ページに戻る

 裸馬で障碍を跳ぶ。跳んだときの爽快感はごちゃごちゃとした鞍が付いているときよりも数倍勝る。機会を作って試してみては。病み付きになるでしょう。動画ポータルには女の子が裸馬で障碍をすいすい跳んでいる動画を紹介しておいた。参考になると思う。

 「裸馬で障害を跳んでみたいんですが」というと、先生は「両脹脛で馬体を挟んで馬上に立てるようになっていないと股間を打つからそれまではやめたほうがいいよ」と言う。普通に乗って脹脛の力で体を浮かせるというのは不可能に思えるが、上手くなればできるんだろうか。でも、そんなことは出来なくても股間を打つこともなく跳べる。

 鐙に踏ん張って立ち上がるようなことはできないので、馬がジャンプする力を借りて馬の背に押し上げられる感じで立ち上がる。自分で立ち上がるというより、自然に尻が押し上げられて浮き上がると言う感じ。
 鞍がないから、鞍の後橋で尻をどつかれることもない。鞍つきで跳ぶときほど尻を高く上げなくて済む。
 全体に、鞍付きで障碍を跳ぶときよりも小さな動作で跳べるように思う。これがまた爽快な理由の一つかなぁ。

 鞍つきでも跳ぶのは馬で人はその邪魔をしないように乗っているだけ、と指導されたが、裸馬だといっそうその感が強い。立ち上がるにしても馬任せ、踏み切りで馬にふわっと持ち上げてもらって、着地では馬の背にすっと再び跨らせてもらう、人馬一体とはこれか?というわけで、下手でも上手くなった感じを味わえる。


  障碍には馬体に尻をつけた状態で向い、跳ぶ寸前に両膝をやや上げて脹脛で馬体を締めて尻を浮かせられるようにする。

①普通に乗って(馬体から尻を浮かせず)、障碍に向かう。

 障碍に近づいたら尻を浮かせるためにやや膝を引き上げ気味にする。

②馬が後肢を踏み込んだら、膝をちょっと持ち上げて脹脛で馬体をしっかり締め尻を上げる準備をする。

 裸馬ジャンプでは鞍つき場合よりもタイミングをワンテンポ遅らせてもよいようなので、この段階ではまだ尻を浮かせる必要はない。

③馬の踏み切りによって、自分の尻がぐいっと持ち上がるので、これにあわせて、腿の力で上体を浮かせて前傾。

 さほど強い力を込めなくとも尻は自然に持ち上がる。
 鞍つきのときほど強い前傾をしなくても良い。

④馬が障碍を跳んでいる間、脹脛にはそれほこ力を込めなくても、最初に空中に押し出された慣性力で尻を馬体から離して浮かせておくことができる。

 上体はあまり前には倒す必要はない。
 無理に倒して尻が後方にでっぱると馬の尻で自分の尻を跳ね上げられる可能性があるように思う。

⑤上体は早めに起こす。

 き甲で股間を打たないように脹脛に力を入れて馬体を締める。
 締めた両脹脛の間に馬体が滑り込むような感じで尻が馬の背に着地(CRでいう洗濯バサミの要領)できれば、ほとんど衝撃なく心地よく跳び越すことができる。

⑥上体を起こして通常の駆足姿勢に戻る。


⑦次の障碍へ向かう。


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